ゆるふわOLの日記

元激務系・現9時5時OLの日記

ノング インレイ

ノング インレイ

私があまりに高野秀行氏にはまりすぎたせいで, 彼氏が「またその男の名前〜?」と嫉妬していた。いいでしょう別に好きな作家の話題を何度出しても。

 

文句ばかり言っているわりに, その高野秀行氏が, プレジデントオンラインで紹介していた「ノング インレイ」という高田馬場ミャンマー料理店に行きたいと言ったら, 意外と普通に一緒に行ってくれた。

 

president.jp

 

ノング インレイは, 高田馬場にあるミャンマー料理・シャン料理の店である。シャンというのはミャンマー少数民族である。シャン人と呼ばれているが基本的にタイ人と同じ民族と考えていいらしい。彼らは, 納豆を日常的に食べている, というのもまあ高野氏の著作の受け売りなのだが, 私は本に書かれたアジア納豆を食べてみたかったのだ。


 

ノング インレイは高田馬場駅前の雑居ビルのようなところにある。薄暗いビルの中に入っていくと, 壁が鮮やかな黄緑色の店があった。中に入ると彼氏の顔が緊張していることがわかった。後で本人に聞くと, この瞬間「忍耐モード」に入ったらしい。

 

私にとっては, 東南アジアの料理は珍しいが彼にとっては月に一回出張で行くため, 見慣れている上に飽き飽きしているらしい。しかも都合の悪いことに, 納豆はおろかパクチーも食べられない。私が隣で納豆ご飯を食べることも嫌がるし, 海外の接待でパクチー料理が出ると, できる限り食べないで酒ばかり飲むらしい。

 

かわいそうな気もしたが, 川魚とパクチーが入った麺を注文した。納豆チャーハンは写真を見た感じだと日本の納豆を使っているようだったので遠慮した(一応気をつかってみたのもある)。彼は「食べやすそうだから」という理由でタンドリーチキンを食べていたが, 私が食べる麺は「頼むから近づけるな」「このあとしばらく近くに寄るな」というほどにパクチーの匂いが強く無理だったらしい。

私にとっては 実際とても美味しかった。ぴりっと唐辛子が効いていて, 川魚も臭みがなくて美味しい。麺もありがちなフォーだが, コクがあって美味い。

 

料理を食べながらミャンマーの話になった。もうすぐ会社から誰か出張で行くらしい。いいなあ私も行きたいなと言っていると, 彼は「自分はいいや, ていうかどこでも行けるし」と海外営業らしいことを言っていた。そういえば私がクレイジージャーニーを見ていても, スラムとか市場とかそういうものに一切の興味を示さず「ああ, そんなもんだよね」ということばかり言っていた。マニラのスラムの近くに行ったようだし, つてもなくベトナムで新規開拓営業をしていた。よくよく考えたら, 彼もクレイジージャーニーだったのか, と気がついた。意外と身近にいるものだ。ただし, 私がクレイジージャーニーになるにあたっても一番のハードルは彼である。


決して私を危ないと思われるところに近づけようとしない。

 

ミャンマーに行くなんて絶対だめ。危ない」だそうです。