ゆるふわOLの日記

元激務系・現9時5時OLの日記

昼のお姉さんと夜のお姉さんが思う"やばい"男性との付き合い方

先日私のいないところで, 人事と他の女子社員が社内の男性の中で"やばい"と思う人のランキングを出したと聞いた。
ここでいう"やばい"というのは, 「ストーカーになりそう」とか「セクハラしそう」とかそういう意味のようだ。

 

そのランキングは, 女子社員全員で意見が一致したらしく, 1位から3位までが発表された。1位:エンジニアAさん, 2位:デザイナーBさん, 3位:エンジニアCさん・・・って, ここまで聞いて1位と2位にはすでに自分がアプローチを受けていることに気がついた。

 

1位のAさんからは, 一度帰り道が一緒になった際に, LINEを交換してほしいと言われて応じたら, 1スクロールじゃ読み切れない量の超長文LINEが飛んできた。

なんだこれは, と思ったのだが私なんかよりも会社に貢献している優秀なエンジニアであったし, 断りづらいのでやんわりと当たり障りなく返していたら, しばらくそのLINEは続いて, 自分の過去の恋愛を滔滔と語られたり, 日曜日の夜に家に飲みに来ないかと誘われるなどした。
うーん, なぜサシで飯すら行ったことない女子社員を家に誘えるんだろうか・・, 世の中は広いなと思った。

 

2位のBさんは, 連絡先は交換していないものの, 社内チャットツールで「明日の夜一緒に帰りませんか?」とか「今日の服装はセクシーですね」などといったメッセージが入った。
この件は1位のAさんの後だったので, メッセージを返すことそのものをせず無視を決め込んだ。まあ, Aさんに比べたら彼が辞めても損失は少ないだろうし。

 

こうやって, なんだかんだコミュニケーションをとってしまっている私とは対照的に, 他の女子社員は防御姿勢に入っているという。

「私絶対目を合わせないようにしているもん」とか, 「飲み会で席が遠くなるように座る」とか。

それに対して私はLINEを返してしまったり, 誘う隙を与えるなど防衛本能が働いていないらしい。

 

この話は割と衝撃的だった。

一つ目は, 昼働いているお姉さんというのは, 周りの男性と性的(セクハラ的)なトラブルにならないように常に意識を払って生活しているということ。そもそもそんなリスク考えたこともなかった。もちろん, 前の会社でも「あのパートナーやらかしたらしい」など噂にセクハラの話は聞いたものの自分も当事者になると考えたことがあんまりなかった。二つ目は, とりあえず聞かれたら連絡先を交換したり, 当たり障りなく会話するといった脊髄反射的な行動は普通のお昼のお姉さんはあんまりしないものなのだということ。

 

一つ目は,単にぼんやりしているだけなのだが, 二つ目は多分私のキャリアの問題だと思う。

私は, 昼間に会社員(OL)として働くより夜のお姉さんとしてバーやクラブやキャバクラで働いていた期間の方が圧倒的に長い。

特に最後に働いていた100席位ある大箱のキャバクラで受けた教育は今でも根強く覚えている。たとえばこんなことを教えられた。


まず, とにかく連絡先を交換してメール(やLINE)をばら蒔けと言われた。メルマガで良いと。返事が返って来ようが来まいが気にしてはいけないという。100件送って, 99人に鬱陶しがられても1人が来店すれば勝ちだ。

そして, あんまり多くの人に好かれないようなタイプの男性に注力して営業する。なぜなら, みんなに好かれる優しくてスマートな人は, みんなが一生懸命アプローチするので競争力が高い。一方ほとんどの女性が嫌がるような人, たとえば会話が盛り上がらないとか, すぐ説教するだとか, すぐ口説くとか・・・そういう人は誰も営業しないので, 競争率が低いから比較的お客さんにしやすいのだ。

 

そのときの癖で私は連絡先はばらまくものだと思っているのですぐ教えるし, 返事がくればとりあえず当たり障りなく返す。それに, 女子社員に"やばい"と言われてしまうような, 女性との距離の取り方がスマートでない男性というのはすべからく注力すべきターゲットに見える。AさんもBさんもその会話の仕方, 連絡の取り方ともに昔よく見た光景でしかない。少し営業したら, 1回や2回は来店してくれるものだ。ただし, 要求が高いので忍耐力勝負になるけれど。

 

そんなわけで, 未だにアプローチを受けると私は脊髄反射的に愛想よく振舞ってしまう。3日くらいして, 1銭の得にもならないことに気がついて無視するようになるけれど。

AさんもBさんも現在は放置している。これが夜のお仕事だったら, こっちから連絡するんだけどなと思いながら。是非とも彼らには幸せになって欲しいと切に願う。